先週末にはブレグジット(英国のEU脱退)という本来なら「歴史的イベント」がありました。でもこの1週間というもの、ニュースは新型コロナウイルスの話題で持ち切りです。
日本政府の対応には賛否両論ありますが、春節開始前から中国(特に武漢)からの来訪者(または帰国者)が全国を移動しています。したがって潜在的にウイルス感染者は日本各地の観光地と大都市には既に多少はいると考えたほうがいいでしょう。
しかもこのウイルス、タチの悪いことに「無発症でも感染させる」ことが分かっていますので、何を警戒していいか分かりにくいですよね。幸いにして結核と違って、今のところ「空気感染しない」とされていますので、実はインフルエンザと同じ予防策が有効です。
すなわち1)外出から戻ってきたら丁寧な手洗いとうがいを欠かさない、2)室内でも乾燥を避けるため定期的に喉を潤す(またはうがいする)、3)体力を維持するため十分な睡眠をとる、ということです。
一番警戒すべきは自分の手から口への感染です。感染者がどこで何に触っているか分かりませんから、外出時に間接接触の可能性を完全に排除することは無理です。むしろ外出時に自分の手は色々なものに触ることを前提に、外出から戻って手洗いするまで自分の口や鼻の穴に手で触らないことを徹底することが重要です。
ちなみにマスクがバカ売れして品切れしているようですが(大半は中国で生産しており、中国で高値で売れるので日本への出荷が細っている上、入荷したそばから中国人旅行者が買い占めるそうです)、マスクに過度に期待してはダメです。他人のくしゃみからの飛沫感染は予防できないですし、内側を自分の手で触ってしまえば簡単に感染します。
でも自分が感染源となって飛沫感染させないエチケット手段としては有効ですし、自己防衛の意味としては「うっかり口を触る」ことを防ぐには有効です。つまり全くの無駄ではないということです。
何とか東京オリンピックに大きな影響がないといいですね。