強い企業と弱い企業の差はFSTの違い

最低10年以上の長期にわたって成功を続けてきた「強い企業」には共通する特徴があります。

それはFST、すなわちフォーカス(Focus)、スピード(Speed)、徹底(Thoroughness)の3要素に関してバランスよく、しかも一つ以上の要素でライバルを凌駕していることです。

一方、負け組に分類される「弱い企業」の特徴は、これらFSTのいずれも格別には優れておらず、しかもつ以上のFSTに致命的な欠陥を抱えていることです。

※    詳細は日沖博道著『BPMがビジネスを変える』(日経BP企画)の
第1章『企業の盛衰を分かつもの』を参照されたい。

弊社のコンサルティング方針は、クライアント企業との長期的なお付き合いを前提としています。そのためクライアント企業が持つ、このFSTのバランスを診断させていただきながら個々のコンサルティングを進めます。そして「弱い企業」から脱し「強い企業」に近づくために最も効果的な打ち手は何かを、クライアント企業の経営者と共に考えて参ります。

3要素に関する考え方の基本を簡単に述べます。

フォーカス/FOCUS

ポイントは2つ。『顧客から選ばれる理由』を強化する戦略方針にフォーカスすること。そしてその基本的な戦略方針に、下位の戦略・戦術および様々な事業システムを整合させること。

スピード/SPEED

これには意思決定スピードと実行展開スピードの2つの側面があり、それぞれスピードを決める要因が異なる。前者を決めるのは「気づき」「気づきの伝達」「情報価値の判断」「決断」の各ステップの速さ。後者を決めるのはリソースとノウハウ、トップ層の覚悟。

徹底/THOROUGHNESS

「戦略整合」「方針浸透」「実効担保」の3つの側面があり、企業としての知力・伝達力・実行力といった総合的な実力が反映されるため、この「徹底度合い」が企業力そのものに近い。

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