10月6日に放送されたWBSの特集「エコカーウオーズ」の第19章では電気自動車の弱点克服につながるユニークなサービスや技術を紹介してくれました。その中でも小生が注目したのは、BMWの電気自動車「i3」です。
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純粋なEVモデルは499万円に対して、「レンジエクステンダー」モデルは546万円ですが、いま大人気となっているそうです。このモデルには航続距離を通常モデルの倍に引き上げる技術が適用されています。電気モーターに加え、発電用としてBMWモーターサイクル用の2気筒4バルブ647cc、34ps、5.6kg-mユニットを、リヤに搭載しているのです。
一種のハイブリッド・カーともいえますが、ガソリンエンジンは発電専用だということがユニークです。だからこそ2輪用の小さなもの(燃料タンクは9リットル)で済み、お陰で値段も50万円ほど(補助金により実質は12万円ほど)のプラスで済むそうです。
バッテリー残量が75%を切ると、任意にエンジン始動可能となります。しかもバッテリー残量が6.5%を切ると自動的にエンジンが始動するのです。その結果、実航続距離はEVモデルより100キロ程度伸びます。走り方、条件によっては約300キロの走行が可能といいます。
BMW「i3」では「レンジエクステンダー」モデルが日本での販売比率約80%を占めるそうで、この人気ぶりはBMWでも予想外だったそうです。これは電気自動車の大きな弱点である「航続距離」を伸ばす実際的なアプローチになりますね。きっと真似るメーカーも今後多く現れるのではないでしょうか。