昨日(11/28)午後、日本BPM協会の第10回交流会に参加した。
https://bpm-j.smartseminar.jp/public/seminar/view/114
内容は横川事務局長からの「BPMの動向、日本BPM協会の最近の取組」の紹介、続いて経済産業省の平本CIO補佐官による「経済産業省におけるBPMへの取組み」の紹介、最後に岩田研究所長・岩田氏による「BPMの先端的取組みに見るBPMの将来」であった。
横川氏によるBPMの動向の解説は、経産省の取り組みと総務省での「マイナンバー制のプロセスにBPM機能が組み込まれる」という見通し、さらにいくつかの事例紹介であった。ようやく世間的にBPMに対する認知が上がってきたことを喜ぶ気持ちが滲んでいた。
平本氏による経産省での取組みは面白いものであった。BPMN ver2.0(プロセス記述法の国際規約)は十分役立つという認識を持っておられるようで、前半は熱心にBPMおよびBPMNの良さを解説され、後半でIBMのBPMツールなど合計8つのツールの相互連携などを検証されたとの報告があった。同じBPMN ver2.0をサポートしていても他社ツールとの互換は完全ではないことが改めて確認されたが、それでもデータ交換後に少し手を入れることで十分使える程度だという証言があった(ただし、あくまで報告を受けたとのことである)。
岩田氏による米国国防総省(DoD)の取組み内容の調査報告は非常に興味深いものであった。氏はDoDのWeb上の公開情報を頼りにかなり詳細までDoDの取り組み内容を調査し分析しており、感銘すべきものだった。国内・海外事例ともに外部から探れることは限られているのだが、DoDは相当オープンにしてくれているので、これからも是非参照したいところである。氏の「フリーのモデリング・ツール」を使ってユーザー主導でプロセス設計をするという方法論には小生も全く同意で、Q&Aセッションにて確認の質問をした。
講演後は懇親会にも参加し、幾人かの有志の方々と意見交換もでき有意義であった。
さて、小生も来週火曜から3週をまたいで「BPMプロジェクト企画ワークショップ」の講師役を務める。ここまではご好評をいただき、これで3回目になるが、今回からはSIerやツールベンダーさんにも参加いただけるようにしている(コンサルタントはご遠慮願っている)。彼らもBPMプロジェクトの立上げに苦労しているのは同じだろうということで、開放した次第である。ご興味のある方は協会にお問い合わせいただきたい。
https://bpm-j.smartseminar.jp/public/seminar/view/112