「三方会」に出席して

グローバル

知人に誘われて「三方会」なる交流会に昨日出席した。知人というのは元ampm取締役、現SBSスタッフ社長の山口さん。元々は山口さんがampm時代からお付き合いがあった人たちを中心に勉強会をしようとしたのが始めだと聞いている。

隔月開催で既に7回目、つまりちょうど一年経過したところで会員で80名ほど、出席で50~60名規模と意外と大きな集まりなので大したものだと思う。やはり会場確保とメンバー増には苦労されているようである(小生もOB会などの幹事をしているのでよく分かる)。会長も、サントリーコーポレートビジネスの岡村社長(当初から一年だけの約束で引き受けされたとのこと)から國安前特命全権大使にバトンタッチとなるタイミングであった。

1年の総括に続いてはジャーナリストの蟹瀬誠一氏の講演。メディアでも露出している氏は、途中脱線気味の発言もあったが、現地リポート体験なども通しての現場感覚を交えての国際経済・社会に関する軽快な語り口は楽しめるものであった。「食料自給率がカロリーベースだ」というのは新しい発見だったし、TPPに関する視野の広い積極姿勢には頷けるものがあった。「櫻井よし子ほどじゃない」といいながら中国に対する批判的なニュアンスが言葉の端々からにじみ出ていたのは少し笑えた(ちなみに小生は、櫻井よし子氏は中国嫌いというより権力嫌い、筋が通らないことに対する反骨心が強いのだと尊敬している)。元気が出る会社例として日立が真っ先にあがったのは意外だったが、確かに家電御三家の苦境を思えば大したものである。

会場は目黒のホテル・プリンセス・ガーデン。懇親会は狭い会場をごった返したような状態で、巨大な柱がど真ん中にあって全員が見渡せない、すぐにグラスもフォークも足らないなど、色々と問題はあったが、こういう交流会にはつきもの。半分程の人しか名刺交換はできなかったが、それなりに会話もできたし料理も少しはつまめたし、それまで付き合いのない業種の人達と知り合えたので、結構楽しめた。特にこの会は長いこと続けるという主催者の意思がはっきりしているので、こちらも長くつきあっていきたいと感じた。