朝日新聞は底意地が悪い

社会制度、インフラ、社会ライフブログ

我が家では数年前から、読売新聞と朝日新聞を半年くらいの間隔で交互に定期購読しています。もともとは朝日購読者だったのですが、虚偽報道などが重なった10年以上前に読売に切り替え、一時は読売単独で数年間続いていました。しかしある時、朝日販売店の人に「経営が苦しい」と泣きつかれて以来、交互購読となっています。

しかしこの8/1(日)の朝刊から朝日新聞の番に切り替わり、その紙面にはがっかりしました。オリンピック時期の真っ最中だというのに1面トップはカザフスタン・旧ソ連の核実験場跡のシリーズ記事。別にこの日でなくともよい暇ネタです。その前日に銀メダルを取った柔道団体や準々決勝でNZにPK合戦で勝利したサッカー男子など、日本全国が注目するオリンピック競技は写真すら1面に載っていません。

朝日新聞の購読をずっと続けているカミさんの実家の話では、オリンピックが始まる前からも始まってからもずっとこの調子だそうです。オリンピック絡みでのアスリートの写真はほとんど載らないというのです。どうやら朝日新聞はオリンピック開催反対派だったので、開催してからもオリンピック記事の扱いは冷たいのだそうな。

実際、社会面にはオリンピック・ボランティアの人たちが肩身の狭い思いをしている話やトラブルを抱えた話を幾つも取り挙げています。こんな記事ばかり読んでいては、読者はせっかくのオリンピックを楽しめないでしょう。

一方で、前日に開催された全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」に関してはポジティブな内容ばかり。昨年オンライン開催となった「こうち総文」と違って、リアル開催だけど、こちらには朝日は反対しなかったのでしょう。真っ当な扱いです。でも無観客となってしまったオリンピックに対してあまりにアンフェアです。

翌日、つまり8/2(月)の朝刊も同様でした。1面トップは米軍が撤退したアフガンでの米軍協力者の退避が進まない問題でした。確かに深刻な問題だけど、このタイミングでなぜこれが1面トップなのか。まったく疑問です。

オリンピック絡みの写真があったので「おや?」と注目したら、男性から女性に性別転換した重量挙げ選手の出場資格問題の記事でした(結果ではなく、その日出場するという話)。一方で、前日体操のあん馬で17年ぶりに銅メダルを獲得した萱和磨選手の記事は小さく下のほうに載っているだけで写真はありません。

社会面も前日と同様、コロナと五輪というテーマが主で、BMXフリースタイルで5位になった中村輪夢選手のエピソードが副、というアンバランスさ。オリンピックを注目すべき対象として扱いたくないのがありありです。本当に底意地が悪いなと感じます。

あまりに露骨なオリンピック差別の扱いに嫌気がさしたので、朝日の販売店には購読開始を1か月延期するよう、読売の販売店には1か月延長して再度配達してもらうよう電話で依頼しました。もちろん朝日の販売店には「約束と違うことは申し訳ない」し、「あなた方が悪い訳じゃないことはよく理解している」ことは伝えた上で。

翌日からのはずの読売の販売店の人は早速、当日の朝刊も届けてくれました。朝日と見比べると一目瞭然。しっかりと萱和磨選手の銅メダルとボクシングの並木月海選手のメダル確定の記事と写真が1面に載っていました。読売の勝ちです。

以前から朝日新聞の物事の扱いに関しては「55年体制」的な旧態依然な印象を持っていました。70代以上の世代にはウケるのかも知れませんが、どうも世界の実情を無視したものを感じます。(読売と違って)朝日新聞が購読者を大きく減らしているのは記者や販売店の人間が事件を起こしたからではなく、編集方針に偏りがある、つまり社の報道姿勢に問題があるからと思えます。

私は巨人ファンではないので野球に関し巨人べったりの扱いには閉口しますが、その点、読売新聞のほうが世の中の物事の扱いに関しバランスが取れているように感じます。本音を言えば、1か月といわずもう1年、朝日新聞は読みたくない気持ちになっています。