瀬戸さんが退任して潮田さんがCEO復帰した時点で一旦全株売ったLIXIL株ですが、その後経緯を聞き、瀬戸さんが復帰の意思を表明したことで応援する気になり、再び買い、今回の総会にも微力ながらオンライン投票しました。
予断を許さない状況でしたが、結果としては私が応援した株主提案(瀬戸さん側)が勝ちました。潮田氏は会長兼CEOを、山梨広一氏は社長兼COOをそれぞれ退任するとのことです。
これで創業家の横槍はなくなりそうで、大半の社員の皆さんもほっとしたことでしょう。よかった、よかった。
それにしても株主総会で会社側提案が実質的に否決されることは珍しいことですし、LIXILのような大会社では稀な出来事です。
今回の結果を見ると、助言会社が推奨しなかった瀬戸氏側候補が全員選出されたことで勝負は決しています。LIXIL全株式の約40%を占める海外株主を含めて、私のような個人株主などが雪崩を打って瀬戸氏のカムバックに票を投じたことが分かります。
機関投資家も個人投資家も、これからは会社側提案や助言会社の推奨を簡単に鵜呑みにして白紙委任状を出す率は下がっていくでしょう。日本市場も資本主義としてまともな方向に向かうのではないかと期待しています。