高齢者とプリウスの不幸な組み合わせ

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最近目立つ、プリウスの事故。

市原市の公園で事故 高齢者のプリウスが園児付近に突っ込む 保育士重傷

これもその一つですが、報道も解説もされていない「ある可能性」に気づきました。

実は私んちのルノーが駐車中に隣のクルマにこすられて修理中です(まだ900km走っていないのに)。代車として来たのがプリウスのほぼ新車。

ハイブリッドに慣れないので色々と困惑しました。Startボタンを押してもエンジン音はしない(だって最初掛かるのはエンジンじゃないもの)、随分経ってから突如としてエンジンが掛かり振動してびっくりする。気味悪いのと、ほかにも不具合があったので取り換えてもらいました。

その後です、この事故の報道があったのは。

もしかすると次のような状況だったのではと思えるのです。

この運転手、駐車場を出るためにバーのところで止まって(ちゃんとブレーキを踏んで)料金支払いをしようとします。ちょっともたついているうちに突如、プリウスのエンジン音と振動が高らかに!(本当はブレーキを踏んでいるのに)「お?俺はアクセルを踏んでしまったのか?」と勘違いした運転手は、右足を踏み直して今度は本当にアクセルを思い切り踏んでしまう。当然、クルマは脱兎のごとく公園に突入…。

プリウスの事故については色々な指摘がネット上でされています。シフトにあるB(一段ギアを落とす)がバックと間違えやすいとか、ピラーで後方視界がかなり悪いというのは事実でも、騒ぎになっている大半の事故とは関係ないと思います。

でもシフトレバーがいちいち真ん中に戻るので今何に入っているかが分からないとか、アクセルペダルが少し真ん中に近いとか、物理的デザインに配慮がないことが事故を招きやすいことは間違いないです。

ずっとプリウスを何台も乗り換えてきた方はさておき、それまでオーソドックスなタイプのクルマを乗ってきた高齢者が年金生活に入って、ガソリン代が節約されて地球にも優しい、しかもリーズナブルなプリウスに乗り換える気持ちはよく分かります。まだ以前に乗っていたクルマの感覚が抜けないまま、何かの拍子にプリウスの特殊さに戸惑い、ブレーキとアクセルを踏み間違う…。実に不幸な組み合わせです。

そもそもエコなので高齢者に限らず人気車種なので台数が多いのは分かりますが、事故割合が多いのはどうやらホント。大トヨタも早急に対処しないと糾弾されるのでは?