アクセルとブレーキの踏み間違いはクルマの構造的欠陥

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最近、再びアクセルとブレーキの踏み間違いによる悲惨な事故が続き、物議を醸しています。特に高齢者による事故と結び付けられ、「高齢者による運転は危ない」との論調が強まっていると感じます。

実際のところ、あまりに高齢の運転者には免許証を返上させて交通事故の加害者にならないよう説得するのは家族の心情だし、極端な言い方であれば「義務」的な側面すらあると、小生は考えます。

しかし実はアクセルとブレーキの踏み間違いは高齢者に限ったミスではありません。若いドライバーにもよく発生しているという調査もあります。先日もテレビ番組でコメントを求められていた40代らしき方々が何人か「私もヒヤっとしたことがあります」と話していました。

事故になってしまうかどうかの差は、間違いに気づくのが素早いか否かです。高齢者はやはり遅れがちなのは間違いないですが、個体差も大きく、若くてもパニックになりがちな人は危険です。

実際のところ人間は、パニックに陥ると体が硬直し足が突っ張ってしまうし、自分の行為のミスに対し正しい認識判断をすぐにはできないものです。その意味で、今のクルマには構造的欠陥があると言わざるを得ません。アクセルとブレーキを隣り合わせにして同じ右足で踏むようにしてあるのですから、踏み間違いを誘発しやすい構造なのです。

パニックに陥ると足が突っ張ってしまいがちな人間が、アクセルとブレーキを踏み間違えないようにするにはどうしたらいいのか、という答が実はあります。ナルセワンペダルという「踏まないアクセルペダル」に切り替えることです。

でもこの商品、ほとんどの人が知らないのでまったく普及していません。「疲れるのでは?」という誤解すらあり(実際には通常のアクセルのように力をコントロールしなくてよいので疲れないそうです)、工賃含め20万円以上することもあり(半額補助金を出す自治体も出てきましたので要チェックです)なかなか人気が出なかったのが最近は急に認知が進んで半年待ちだそうです。

これとは別にオートバックスセブンが販売している「ペダルの見張り番」は価格が安く(32,399円)、急速に人気商品になっているそうです。でもこの商品、(事故回避のため)本当に急加速したい場合でもいくらアクセルを踏んでもアラームが鳴るだけなので(ゆっくり踏み込めば前進します)、ちょっとお薦めできません。

従来の構造を欠陥だと認めたくないクルマメーカーも、ナルセワンペダル方式を標準仕様に取り入れるつもりはまったくないようです。なので、個人的に気になる人はナルセ機材(有)に問い合わせを。