JR東日本には旅行者の目線が欠けている

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この木曜から2泊3日で岩手に視察を兼ねた温泉旅行に行ってきました。その行き帰りにほとほと思ったのは、JR東日本がとにかく「おもてなしの心」に欠けるということです。

まずは出発の東京駅から問題です。9時から10時台にかけて東北または東海道新幹線の切符を買った後、多くの客が探すのは駅弁を買える場所でしょう。小生も同じでした。しかし辺りにそれらしきところはまったく見当たりません(これ、過去にも何度も探しています)。

仕方ないので「新幹線の中で買おう」と考え直して乗り込みますが、新幹線の中でやってきた一つ目の手押しの車内販売には土産物とかつまみとビールみたいなのはありますが駅弁は打っていません。かなり後で来た次の車内販売の人に弁当を頼むと、気の毒そうに「もう売り切れてしまいました」と言われました。同じように駅で買い損なった人が多いことが分かります。

仕方ないので乗換駅の一関に着いてから駅員に尋ねると、駅や周辺には食べ物屋はまったくないそうです。目的地の新花巻到着まで待つと2時過ぎになってしまうし、30分以上も乗り換え時間があります。仕方ないので一関駅内の売店で調理パンとおむすびを買って待合室でわびしい昼食を済ませました。

帰りの際も似たような羽目になりました。新花巻を11時20分ごろに出て帰京することになったのですが、新花巻駅では土産物はあっても駅弁はありません。やはり新幹線の中で買おうと考えて乗り込みますが、新幹線の中でやってきた車内販売にはやはり駅弁は打っていませんでした。お昼前ですよ。

乗換駅の仙台では乗り換え時間が短くて、たとえ駅構内に食事処があっても使えません。かといって仙台駅のホームに駅弁を売っているところも見つかりません。結局、東京駅までお腹を空かせたまま我慢することに。

そしてようやく降りた東京駅でも構内に食事処がなかなか見つからず、案内所にて尋ねると「実はすごく少ないんですよね」と謝られながら、地下にあると教えられました。そこで行ってみると、今度は長い待ち行列が目につきます。需要に対し供給が追い付かないようです。「これを待つくらいなら」と考え、結局東京駅を早々に離れて自宅に近いところでようやく遅い昼食にありつきました(既に3時でした)。

今回はお昼ご飯に典型的に表れていましたが、(東海道新幹線以外の)鉄道を利用すると、こんなことはしょっちゅうあります。JR東日本には出張者や観光客の旅程や利便性への心配りという発想はないのでしょうか。