JDネットという共同サービスの仕組みから9月末日付けで退会しました。
元々は羅針盤倶楽部のマーケティング方策に活かせないかと考えて加入したのですが、思惑違いで当方のニーズとマッチせず、サービスをほとんど何も活用できないまま「高い授業料」を払うことになっていたのを見切った格好です。
同サービスの趣旨は、様々なネットサービス(特にSEOなど)を用意し、それらを加盟社の顧客に売るというビジネスモデルです。加盟会社には中小のWebマーケティング/開発会社が多いみたいで、自社(加盟社)はあまりネットの先端技術はないけどJDネット元締めの会社(ライトアップ)が開発したSaas、またはノウハウとして溜めてきたITコンサルサービスを代理店として売るということです。加盟社が持っている独自サービスを別の加盟社が売ることもできるようです。
中小企業では自社でそんなノウハウも技術力もないけど営業力だけはあるというケースが多く、しかも顧客もそうしたWeb関連にはとんと疎く、ニーズはあるけど満たされていない。よくできたビジネスだと思います(同社は比較的最近、マザーズ辺りの株式市場に公開されたようです)。
でも少数の大企業クライアントで食っているといえる当社はまったく違う理由でJDネットに加入しました。補助金目当てで勉強したい経営者にビジネスセミナーに参加してもらい、そこからフォーカス戦略と新規事業に興味がある人に羅針盤倶楽部のメルマガ登録を促そうと考えたのです。
でもそもそも最初の説明と違い、JDネット事務局(もしくはライトアップ社)にも案内を送る母集団たる中小企業経営者のリストがある訳ではなく、ロボット検索でネット上からランダムに拾ってくるしか方法がなかったのです。
こうなるとヒット率が全く話にならず、結局FAXとメールでそれぞれ一度ずつDMのばら撒きトライアルをやりましたが、最初から総スカンで失敗に終わりました。教訓:「相手のパーミッションのない『勝手DM』が成功するはずがない」。そのメールDMの失敗が今年1月です。
その後も(会員費は支払っているので)事務局には相談を続けていましたが、結局まともな知恵も提案も受けることなく(相談時間だけ無駄でした)、最近になって外部講師によるWebマーケティングのセミナー(これは非常に高品質のセミナーでした)を2度ほど受講し、「少しは取り返した」感を持って退会の運びとなった次第です。
いや、よく我慢しましたね。1年3ケ月ほどですよ。本業が忙しすぎて先送りした側面は強いですが、辞めるのは少し勿体ない気がしたのも事実です。
クライアントを沢山持っていたら、JDネットも悪くありませんよ、ホント。でも当社にとっては縁遠い「ネット」でしたね。