経営者が外国人だろうと日本人だろうと地元の発展には関係ない

ビジネスモデル

地方活性化をテーマとした幾つかの最近のプロジェクトで、「観光」は地方活性化の大きなファクターだ。特にインバウンド観光客の誘客が注目されている。日本列島のどこの自治体も、そのインパクトの大きさに惹きつけられているが、どうしたらよいのかの答えを持っているところは少ないのが実情だ。専門家と呼ばれる「町興しプロデューサ」たちも実はあまり確信がないようだ。

そんな中、「外国人のことは外国人に訊け」とばかりに外国人プロデューサや外国人事業者による観光事業や町興しの事例が採り上げられている。

その事例の一つが妙高高原スキー場。外国人観光客が5~6年前から増え始め、今では観光客の約半数を占めるという。その理由はパウダースノー。 世界の雪質を評価するサイトでも最高ランクを獲得したことを受け、多くの外国人観光客が訪れるのである。

妙高のスキー場に隣接する赤倉温泉は200年の歴史を持つ昔ながらの温泉街だが、ここに今外国人が経営する旅館やホテルが次々と登場しているというのだ。そのひとつである3年前から営業のホテル「モリノロッジ」は外国人観光客がロビーでごった返すほどの人気。このホテルが支持される理由が、スタッフが外国人だということ。スタッフが細かい疑問にも英語で丁寧に答えてくれるため安心できるという。

既存の地元旅館・ホテルが不振で身売りするのを、外国人が買うのである。少し寂しい気もするが、元々の経営者たちが経営センスを持っていればそうした外国人をスタッフとして雇ってインバウンド客を呼び込めたはずなのだから、仕方ない話だ。

温泉街を維持するためにも、そうした外国人経営者たちとの共存に注力するというのは当然だ。関係者には頑張って欲しい。
http://datazoo.jp/tv/%E7%9B%AE%E6%92%83%EF%BC%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%97%E5%B3%B6/1037765
http://www.miomio.tv/watch/cc311165/