超小型衛星は宇宙開発以上に地球上の社会に変革をもたらす!

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一昨日に引き続いてEテレの「サイエンスZERO」です。4月12日(土)に再放送されたのは「宇宙開発の革命児! 超小型衛星」でした。両手で抱えられる程の大きさの「超小型衛星」が、いま次々と開発されて宇宙へ打ち出されつつある様子が報告されていました。

最新の人工衛星を搭載したH2Aロケットの打ち上げ時、大きさ僅か40センチ角のかわいらしい衛星が相乗りして打ち上げられていたのです。この超小型衛星の開発が今さまざまな大学や研究機関で大ブームだというのです。両手で抱えられる程の小さな体に、超高解像度の望遠鏡や世界で初めて衛星に搭載される特殊な「スターセンサー」、3つのリアクションホイールによる姿勢制御など、従来の大型衛星も顔負けの最先端技術を満載しているのです。

しかも、いくつもの超小型衛星をネットワーク化し、単体の衛星ではなしえなかった「地上の特定地点の連続観測」に挑むというのです。1基の衛星だけでは地球を一巡りして同じ場所を観測できるのは1日4回程度なので、刻々と変化する被害状況を把握しきれません。その限界を打ち破る秘策が超小型衛星を何十基も打ち上げてネットワークを作ろうという構想です。次々と飛んでくる衛星で同じエリアを連続的に観測できるというわけです。

それで何を観測するのか。例えば、インドネシアの熱帯雨林の乾燥状態をスペクトル(葉っぱから反射される光の波長の形)の観点で監視したり、フィリピンでの大型の台風などによる深刻な災害地域を定点監視したり、謎に満ちた巨大積乱雲の発達を宇宙から連続観測するといったかつてない試みに、アジア各国も巻き込んだ壮大な計画が動き始めているのです。

実はこうした実験が成功すれば、超小型衛星を地球の周りに、目的に合わせて沢山飛ばすことができます。それらを使って、今までできない計測や監視、制御が可能になると考えられています。番組タイトルは「宇宙開発の革命児!」となっていますが、実は宇宙開発よりも地球上の社会・産業にとって革命的なことができるのです。弊社もある大手クライアントに新発想の事業構想を提案しようとしています。日本の技術だからできることが一杯あるって、ワクワクしますね。