10月29日放送のNHK情報まるごと(ニュース)。北陸新幹線の来年開業に向けた地域の観光戦略が紹介されたが、これは感心する内容だった。
立山黒部アルペンルート、五箇山、おわら風の盆など観光資源に恵まれている富山県。現在、東京との間は在来線と新幹線を乗り継いで約3時間半だが、北陸新幹線が開業すると乗り換えなしの約2時間に短縮され、余裕を持って日帰りできるようになる。このため、却って富山では宿泊する観光客が減ってしまう懸念がある。
新しいキャンペーンで売り込むのは、新鮮で美味しい富山の食材を使った朝ごはん。この日開かれた試食会には旅館やホテル、旅行代理店などが参加した(石井知事も)。披露された朝ごはんの条件は3つ。<条件1>富山の米を富山の水でとぐ。<条件2>富山の食材を使う。<条件3>一緒に富山のおいしい水を提供する。例えば宇奈月温泉の朝ごはんは温泉たまごで、氷見エリアの朝ごはんは秋のととぼち汁、といった具合である。
旅行代理店や雑誌の担当者にも好評で、その一人は「とてもいいと思う。朝ごはんは宿泊につながり、経済効果も出るのでおもしろい取り組み。うまく発信し続けて継続できるかが重要になる」とコメントしていた。富山県ホテル旅館生活衛生同業組合の小林忠行さんは「今後の春夏秋冬の季節ごとに変えていくにはどうしたらいいか、皆さんと話しながら全国的に発信していきたい」と話した。
富山のおいしい朝ごはんを味わえるのは富山県内の48ホテルと旅館で来月1日からとのこと。今回発表されたのは秋の朝ごはんで、春夏秋冬の朝ごはんも今後発表されるらしい。小生も近々富山に行く案件があり、楽しみが増えた。