日工大MOTコースの秋学期で教えていた「ビジネス開発とリエンジニアリング」の秋講座がこの月曜日に完了した。
http://mot.nit.ac.jp/
受講者は若干名で、(終了後に打ち上げに行った際にも彼らに伝えたが)本当によく頑張ってくれたと思う。1年でMOT(技術修士)コースを習得するというのだから元々大変なのだが、今の日工大MOTコースの先生方は手抜きをできない人たちばかりのようで(小生もその1人)、受講者はあまり気を抜けない。そんな中で脱落せずによく食らいついてくれたし、最後の講義の当日まで課題提出の内容のブラッシュアップに努力した彼らの真面目さには本当に頭が下がる思いである。
小生の授業は(最後に試験で合否を出すというのが嫌なので)積み上げていくような課題を少しずつ出していき、ほぼ毎回何らかの発表をしてもらうようにしている。そして最後の授業でそこまでの成果をまとめて発表してもらうスタイルを取っている。だから途中でサボるとどんどんキツくなる仕掛けなのである。その代わり、真面目に続けていれば、1回1回の課題は仕事をやりながらでも普通にこなせるように調整してある。
具体的には、前半では自分が関わる事業分野での新しいビジネスモデル仮説を作ること、後半では自分が関わる業務を思い切って革新する策を考えることを課し、少しずつ指導しながら検討を進めるようにしいている。1学期付き合えば、新しいビジネスモデルの素案が生まれるか、業務改革の解決仮説と試行計画が出来上がるようになっている。特に小生の授業では身近な実例を用いて仮説の構築-検証を検討するようにしており、多分日本全国探しても珍しい(講義・指導する側がしんどいため)授業スタイルだと思う。
その実践的な内容が受講者には評価されているようで、授業の最後に感謝されることはもちろん、アンケートによる授業評価のフィードバックではいずれの項目も平均を下回ったことはなく、総合評価でもかなり平均を上回る結果を戴き続けている。「他の人に薦めたいですか?」の質問は常に最上位かそれに次ぐ評価をいただいてきた。
過去の受講者の高評価を励みに、この度外部に対しても研修サービスとしてリリースすることにしたので、興味がある企業の方は申し込んで欲しいし、お知り合いに是非紹介して欲しい。
http://www.pathfinders.co.jp/service/training/index.html
http://www.pathfinders.co.jp/service/training/innovation.html