手詰まりプロジェクトにおける光明

ビジネスモデル

ある大手企業のビジネス立て直しのお手伝いをしている(最近は新規事業と同じくらい既存事業の立て直し案件が多い)。幾つか平行で走っている弊社のプロジェクトの一つだが、弊社が主導ではなくあくまで主契約コンサル会社へのサポート役であるため、方針を直接にはコントロールできない。これが少々厄介だ。

細かいことは言えないが、ビジネスの性格上、かなり長期視点で開発・営業・オペレーションしないといけない上に、寡占でありながら競合に圧されて自分たちは営業利益を上げるのが精いっぱいという始末。戦略見直しと営業活動見直しを同時に実施しなければいけない。しかも3ケ月弱という短期間で、だ。

そのコンサル会社とは一緒に取り組むパターンで続けて何件もよい仕事をできているのだが、今回はどうもエンジンの掛かりが遅い。

営業活動見直しのほうは(提携先コンサル会社だけでメンバーを組んでいるとはいえ、様子は小生も把握している)、海外ビジネスをどう拡大するかの観点が欠かせないはずなのに、全く検討している様子がない。アドバイス的に示唆したが、反応が薄く、少し不安だ(とはいえ、最後には何とかひねり出すだろうとは信頼しているが)。

弊社が関わるパートについてはもっと気がかりだ。当然ながら、その会社しかできないことや技術をレバレッジしようと小生は考えているのだが、どうもパートナーとかみ合わずに来た。そして別の切り口でここまで調査・分析してきたが、膠着状態に陥ってしまっていたのだ。

結局、本日のミーティングで彼が手詰まり状態だということを率直にクライアントにも打ち明けた(こうしたオープンさが彼の優秀さを証明している)。そしていくつか議論をしているうちに「独自技術・ノウハウによるユニークなソリューション案を突破口」にし、それを基に展開する可能性を見出した。

結局、1ケ月前にこの議論から開始しておけばよかったとも思うが、何とか正しい方向に修正できる可能性が出てきたのは喜ばしい。