台湾出張から帰国して思うこと

グローバル

本日、台湾の台北市から帰国しました。彼の地にいるパートナーとの打ち合わせミーティングが主たる目的ですが、併せて家族サービスを兼ねて久しぶりに家族を連れて参りました。

台湾のパートナーは、元々はハイテク製造業に強いのですが、サービスや不動産にも投資しており、しかも台湾・北米への投資はもちろん、中国本土にも(中国企業と共に)共同投資しています。業種にもよりますが、弊社のクライアント企業が台湾もしくは中国への投資・進出を考える際の支援を様々な形で手伝ってもらえます。今、幾つか可能性の高いテーマがあるので、どういうやり方がベストか打ち合わせに行った次第です。

今回は週末を跨いでの出張でしたので、その打ち合わせは初日に済ませ、土日はほぼ観光モードでした。これだけ時間があったので、地元の友人(台湾人)に車で市内観光に連れて行ってもらったり、一緒に食事したり、もちろん家族と幾つか名所を訪れたり、すっかり『観光客』していました。

こんなにゆっくりと市内観光をしたのは25年振りでしたので、色々と気付きました。

第一に、都心部だけでなく色んなところが再開発されており、台湾101に代表される高層建築物が随分増えたことを改めて認識しました。言い換えれば、台北市が随分拡大している印象です。

次に、防犯カメラが随分普及していることです。今回は主にMRTで週末にそこらじゅうを移動したので、駅や商業施設の大半の色んな場所に設置されていることに気づきました。以前だったら気にも留めていなかった点ですが、比較的最近のプロジェクトで関連する分野をやったので、どうしても意識するようになっているのですね。

3つ目として、台北市の整理整頓具合に改めて気づきました。元々、日本の首都圏と近い『清潔さ』の都市なのですが、特にモーターバイクの整列駐車具合は感心するしかありません。
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最後に、中国観光客の多さです。御多分に漏れず、彼らは非常にマナーが悪いのですが、台湾の人はあからさまには嫌な顔をしません。ただ、親しい間柄の仲では「あいつらはどうしようもないね」みたいな話はしているようです。

とにかく日本人は往々にして台湾人と中国人を同一視までいかなくとも類似視しますが、彼らは全く別の民族といっていいと思います。確かに台湾の政治・経済の主導権を握っているのは本省人(大陸出身の漢民族系)ですが、彼らはとうに『我々は中国人ではなく台湾人』と考えています。

ただし彼らは中国に狙われていることも知っていますので、下手に中国を刺激しないよう、そうした主張を声高にしないのです。小国の知恵ですね。

そして一番素晴らしいのは、何といってもアジア危機も含めて長期に亘って台湾経済が発展を続けていることです。多少の政治的揺れはあれども、韓国や中国、そしてタイなど比べて圧倒的な安定感があります。これは民度の高さでもあります。日本企業はもっと台湾への投資や台湾企業との提携をもっと真剣に考えてしかるべきでしょう。