3月30日(日)に放送された夢の扉+(プラス)は『世界が“一流アート”と認める日本人デザイナーの“布”
伝統技術×革新的デザインで、繊維産業をよみがえらせる!』と題して、テキスタイルデザイナーで東京造形大学 教授でもある須藤玲子さんをフィーチャーしました。
世界中の名立たる美術館に計200点も永久収蔵され、「一流アートだ!」と賞賛される、“メイドインジャパン”があるといいます。それは、日本の技術でしか生まれない『布』です。“ステンレスの布”、“水に溶ける布”、折り紙のような布…!?テキスタイルデザイナーの須藤さんがデザインする布は、日本の伝統技術に、現代のテクノロジーをかけ合わせて、“世界が夢中になる布”になるのです。
海外での大量生産やファストファッションの台頭で、衰退の一途をたどる繊維産業。『大切な衣・食・住。食べ物は国産にこだわるのに、なぜ衣は日本産じゃなくていいの?』。須藤さんの問いかけです。
須藤さんは自ら日本各地を廻り、職人たちが驚くような斬新な提案を投げ掛けます。着物の帯を織る技術で柔らかいスカーフが生まれ、刺繍技術でレースの布ができ上がるのです。
『マイナスだプラスだ、ではなく、ともかく大好き!』。デザイナーとして伸び悩んだ20代、そして後を継いだ会社が抱えていた巨額の借金。楽な人生ではなかったことが伺えます。それでも、“好き”という原動力が、須藤さんの背中を新たな挑戦へと押し続けるのでしょう。
ある日ニューヨーク近代美術館(MoMA(モマ))のバイヤーがやってきました。公式ストアに並べる新作を探しているというのです。その結果は――。
須藤さんの“デザイン”というマジックで、それぞれの産地の“エキス”が引き出され、“世界が欲しがる技術”へと変身を遂げるのです。とても素敵な組み合わせです。