電車に乗っているとよく感じるのですが、今の人って電車の中や通路でホントにスマホばかり眺めていますよね。
電車内で一生懸命にスマホをいじっている人の大半はゲームをやっていますね。私自身はゲームをしないので、なぜあんなに懸命になって目を血走らせているのか、まったく理解できません。そんな時間があれば考えることが色々とあるだろうに、と思いますが…。
ホーム上や乗り換えの通路でスマホばかり見ながらのろのろ歩く人も少なくありません。乗り換え案内を確かめているのならまだマシですが、大抵の人は(芸能/スポーツの)ニュースやツイッター/ブログを読んで(眺めて)いるらしいですね。どちらに行こうとしているのか予想できず、向かって来る場合にはぶつかりそうで怖いし、前を行く場合は追い越しにくいので、とても迷惑です。
私自身もたまにスマホで記事を読んだりYouTubeを視聴しますが、その場合は「歩きスマホ」はしません。歩きながらならPodCastで海外ニュースやプレゼン・スピーチを視聴したり、音楽などを聴くだけです。一種の携帯ラジオとして使っている訳です。これだと目の前で何か起きても対処できるので、危険度が小さいからです。それに何といっても疲れません。
逆にいうとあんなに懸命にスマホでゲームやSNSをやっている人たちは目も頭も疲れて仕方ないのに、と常日頃思っていたら、先日「クローズアップ現代+」でスマホによる脳過労が採り上げられていました。「やっぱり」と思う内容でした。
それによると、スマホをしょっちゅう使っていることが原因で、脳に異常をきたす人が増えているとのことです。実際に脳の血流が減って機能が低下し、記憶力が低下し、イライラしたりつまらないことで人を怒鳴りつけたり。悪い場合には早めに認知症になってしまうとのことです。
要は、ぼーっとする時間がないことで脳が「ゴミ屋敷」状態になって「オーバーフロー」してしまうということです。あなたもご注意を。
子どもの場合、より深刻な影響があり、脳全体をつなぐ神経線維の集まり、「白質」の発達が遅れてしまい、学力低下につながるというのです。
親が貧しくて子供の教育環境に関心がないと、子供が野放図にスマホを触って依存症になり、それが原因で子供は物事に集中できない、学力が低下して高等教育を受けられない。結果として貧しい経済状況に陥ったまま、というふうに貧困が循環する構造が容易に想像できます。
せめて子供にはスマホを1日1時間以上触らせない、といった家庭ルールを決めることはしつけと同じくらい重要なのです。