やりましたね、サッカー日本代表!ドイツに続きスペインも撃破、日本中をやきもきさせながらも「死の組」をトップで抜け出し、一次リーグを勝ち抜きました。
昔の「ドーハの悲劇」を克服し、ドイツ戦後は「ドーハの奇跡」と呼ばれ、遂には「「ドーハの歓喜」となりました。コスタリカ戦での悲運な敗戦のせいで「ドーハのぬか喜び」にならずに済んで、本当によかったです。さらに夢を見させて欲しいものです。
リアルタイム視聴を諦めて朝のニューステロップで結果を知った私のようなパターンが多数派だったでしょうが、眠い目をこすりながらテレビを観ていた人もいれば、スポーツバーやパブリックビューイングで友人と盛り上がった人たちもいます。0泊3日の強行軍で現地に応援に出掛けた、サポーターの鏡みたいな人たちもいます(スペイン戦ではその声援で、同数程度いるはずの相手サポーターを圧倒していました)。
サッカーW杯の消費喚起効果は実に大きく、日本代表が1戦勝ち進むごとに国内消費だけで約40数億~50億円あるそうです。最近歯止めの利かなくなっている政府の無駄使いに比べ、何と効果的なことでしょう。
今回最も注目を浴びたのは堂安選手と浅野選手かも知れませんが、同じくらいの殊勲賞をあげたいのは(全員ですが)私見ではとりわけ遠藤航選手と三苫薫選手です。本当に献身的な働きで、相手の攻撃を寸断し、味方の攻撃の起点となっていました。三苫選手がスペイン戦の最後のゴールに結びつけた、ゴールラインを割り掛けたボールを追いかけてゴール前に戻したあの執念こそ、このチームの「諦めない力」を象徴するものだった気がします。
そしてもう一つの殊勲賞は、今回の大会から正式採用されたVAR(Video Assistant Referee)です。肉眼の審判だけではゴールラインを割ったと確実に判定されていたでしょうが、上空から見ると「首の皮」1枚分でもフィールド内だと判定してくれたお陰で、あの衝撃の2点目が認められた訳です。あの技術はどうやらソニーのソリューションのようですね。そしてボール自体には独企業のセンサーが組み込まれており、試合中の様々なデータ分析を可能にしています。まさにIoTです。
こうしたスポーツ関連のハイテク技術は近年目覚ましい進化を遂げており、日本企業も色々と素晴らしいソリューションを持っています。サッカー日本代表と同様、今後の世界市場での躍進が楽しみです。