コロナとデマ:我々は何と闘っているのか

社会制度、インフラ、社会ライフブログ

ようやく大変な2月が終わりました。正直、この時期こんなにヒアリングやミーティングに忙しくなるなんて、年初は思ってもいませんでした。余裕をもって色々とやろうと算段していました。

一方、世の中的には新型コロナウイルスに日本じゅうが振り回されました。いやもう中国発どころか、日本国内で数次の感染が拡がっていますね。

そもそも日本の感染者数は実態よりかなり過少な数値です。検査体制がまったく追い付いていないため、必要とする人でもなかなか検査させてもらえていませんから(一方、韓国では「ドライブスルー検査」すらやっています)。もし懸念がある人を片っ端から検査したら、今の公表数の一桁多い数の「陽性」が判明する可能性が高いと思われます。

ようやく事態を正しく認識したようで、政府も遂にイベント自粛と小中高校の休校を要請するに至っています。中国と無縁な一般市民が身近にリスクを感じる段階に入り、仲間内の集まりにも家族での外食にも躊躇するようになっているのではないでしょうか。私共も人に会う商売ですので、随分前からミーティングやヒアリングの前後には念入りな手洗いとうがいを実行しています。

それにしてもサプライチェーンが大変な状況になっているケースを色々と聞いております。こうなると明らかに景気に影響が出ます。構造的なものではないので、本来ならV字的落ち込み/回復となる見込みです。でもそれは国内での感染がこの先あまり拡がらないで、比較的コントロールされた状態で収束することが条件です。

したがってこの2週間から1か月ほどの間がニッポン社会と景気にとって正念場になります。私たち自身の行動で事態を収束させるしかありません。

ところで、マスクに続いてトイレットペーパーや生理用品などが店頭で品薄状態になっているとのニュースが流れていました。1970年代のオイルショック以来ですね、こんな話。

マスクの品切れ→他の紙製品も中国製?→じゃあヤバイじゃん、という連想があったのでしょうが、これらは国内工場で製造されているので、明らかなデマです。それだけ世の中が不安に怯えていることがうかがえます。でも2~3日毎に在庫は満たされるので、慌てる必要はまったくありません。

メルカリなどで数倍の高値で転売されているらしいですが(マスクでもそうした状況なので腹立たしい限りです)、少なくともそんな高値の商品を誰も買わなければ、人の不安に付け込もうとした連中の自宅はずっとトイレットペーパーで溢れることになりますし、彼らだって自己嫌悪に陥るでしょう。是非そうなって欲しいです。