先日、ある交渉のために岐阜市に出張した際に、ホテルの大浴場で湯船に浸かっている時にふと気づいたのですが、わが社・パスファインダーズはこの5月に創立10周年を迎えていました。
情けないことにもう1か月を軽く過ぎていましたし、まったくイベントもやっていませんが、今更創立イベントを企画する時間的余裕もありません(相変わらずというか、非常に多忙です)。
社外取締役が気づかないのは仕方ないとしても、社内の人間(特に私自身)が誰も気づかないというのはちょっと情けない限りです。忙しいというのは「心を亡くす」と書く通り、余裕がないと気づきも減りますね。
世界は安全保障問題で揺れ、エネルギー高騰とインフレ、そしてサプライチェーンの分断に頭を悩ませている方々が多くいます。コロナ過で冷え切った需要が戻らないなどで、仕事がなくなってしまい途方に暮れている方々も日本には少なくありません。
弊社はこんな環境で多忙なのは有難いのですが、それだけ足元をじっくり見る余裕を失いやすい状況です。創立10周年を忘れてしまうほどに。瞑想でもして、心の余裕を取り戻さないといけないと個人的には思っています。
実はこのところ、弊社が支援してきたクライアントの新規ビジネスやサービスが続けざまに世の中にリリースされています。世の中の期待・ニーズにマッチした事業ばかりなので、間違いなく羽ばたくことを確信しています。
でも一方で、こんな事業環境に急変するなんて、事業検討を始めたときにはまったく予想できませんでした。だから事業環境やリスクの分析、そして戦略策定と仮説検証は何度もやり直しを余儀なくされました。でもそれが新規事業の宿命なのです。
10年間、そんなことを繰り返しています。10年、長いようで短いものですね。