こまめにきちんと手を洗おう

ブログ社会制度、インフラ、社会ライフ

新型コロナウイルスが着実に感染の範囲を広げています。もう中国だけとかクルーズ船だけの話ではなく、市中にいる一般市民の間に確実に感染者がいると考えておくべきです。

先のブログでもお伝えしましたが、マスクは飛沫感染で人にうつさない社会的エチケットとしての効果と、自分で自分の口などに無意識に触らないようにする予防効果はありますが、空気中の飛沫を防ぐ効果はほとんどありません。感染した人の飛沫(しぶき)を浴びたマスクの表面を触ってしまうリスクを意識しておかないと、「マスクしているから」と安心してしまうのではかえって逆効果です。

うがいは新型コロナウイルスにはあまり効果が高くないことが段々分かってきています。呼吸で飛び込んできたウイルスが喉から吸収される速度が通常のインフルエンザより速いため、うがいをする前に感染してしまう可能性が高いからです。それでも外出から戻ったら、うがいを全くしないよりはしたほうがよいことは間違いありません。でもそれで安心しないことが重要です。もし本当にうがいで予防しようと考えたら、会議は数十分で切り上げて、その度に洗面所でうがいをしたほうがいいでしょう。

結局、一番着実に効果があるのは手洗い(と人混みを避けること)です。

外出から戻った際はもちろん、外では他の人が触ったものに自分も触ってしまうのが自然と認識し、出来る限り何度も手洗いをすることです。オフィスでも訪問先でも洗面所があればこまめに手洗いしましょう。洗剤液が備えられていないいい加減なオフィスビルも未だに少なくありませんが、水洗いでもきちんと流せば予防効果は高いとされています。

このことに関しては前から不思議に思っていることがあります。それはトイレの後にちゃんと手を洗わない人が圧倒的に多いことです。女性は知りませんが、男性トイレでは私が見ている限り、「濡らすだけ」「2~3秒流水に当てるだけ」の人が圧倒的に多く、中にはまったく手を洗わずに出る人も時折います(ウォシュレット方式&自動水洗式の普及のせいでしょう)。

元々不潔だと感じますが、ウイルス感染予防の観点からは、せっかくの機会なのだから、きちんと手洗い洗剤液を使って泡立てて、手に着いたウイルスを洗い落として欲しいものです。

受付に噴射式の消毒液が備えられている会社も増えていますね。私は見つけたら必ず手に吹き付けて手もみをします。しかも「手ピカジェル」も手持ちで持参し、消毒液や洗面所がない場所ではそれを使っています。

これを「神経質」だと思う人もいるかも知れませんが、私のように人に会って話を聴く・打ち合わせることが多い商売では、「うつさない、うつされない」ことには人一倍神経を使うのが当然の配慮です。あなたもいかがですか?