『For Japan』シリーズ(5月放送分)「やる気とは経営である」#7

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『For Japan~日本を経営せよ』の「やる気とは経営である」テーマについての私の考えの続きです。

※よろしかったら『For Japan』の見逃し配信をご覧ください(ABEMA本編は放送が1回30分と短いせいで、肝心な発言はカットされ、変な箇所だけ放映されるという無茶苦茶な編集がされるので、見て欲しくないです)。

#7【愛社精神は必要なのか】

愛社精神というものは、大半の企業にとって「あったほうがいい」ものですが、MUSTではありません。ましてや、社員のやる気に愛社精神が必要だとは思いません。社員のやる気に必要なのは、仕事を通じての自己実現や自己成長への(自らの)期待、周囲・上司からのフェアな評価です。

したがって社員のやる気を高めるには、そうした期待を高め適正な評価を受けられる環境を作ってあげることが必要であって、愛社精神を高めることではないと思います。したがって弊社では愛社精神を育むために特に行っていることはありません。

この番組の冒頭で「日本人はやる気が低い」という結果について伝えられていますが、それは日本人の性質によるものではなく、日本の会社がそうした「やる気を引き出す」ための仕組み・環境をうまく用意できていないことの現れであり、経営者側の問題なのです。

加えて言えば、「愛社精神」は「目的」や「ゴール」とすべきものではなく、社員によい環境を与えてあげることにより「結果」として育まれるものだと思います。そして「社員繋ぎ止め」や「やる気向上」の手段としても、愛社精神は形成も制御もしにくいものです。

ついでに「日本をより良くするため、愛国心は必要だと思いますか?」という事前アンケートに対し(番組の中ではこの話は出ていません)、私は次のように答えています。

日本をより良くするためにはリーダー層(政治家、官僚、トップ企業の経営層など)の正しい戦略性と真摯かつ不断の努力が必要です。

そしてリーダー層がしち面倒くさい「真摯かつ不断の努力」を続けるモチベーションのためには、間違いなく愛国心が必要です(さもないと自分の権力欲を満足させることができた時点で努力を止めてしまいます。そしてそれが現実によく起きている現象ではないかと想像します)。

※実際の放送では第8回が放映されていますが、「まとめ」的なもので大した内容ではないため割愛します。