『For Japan』シリーズ(4月放送分)「教育とは経営である」#1

ブログ社会制度、インフラ、社会ライフ

私が参加しているABEMAの討論番組『For Japan~日本を経営せよ』では毎回の収録(翌月の放送4回分)において一つのテーマが決まっており、それについて事前に参加者の考え方のアンケートを取ります(製作者側が、番組の中で採り上げたいその意見を見定めて構成を考えるヒントにするため。しかし実際には参加経営者がそのアンケート回答通りの発言をするとは限らないのが怖い…)。

私の場合、この事前アンケートに回答することでそのテーマに対する考え方が改めて整理されることが結構ありました。せっかくなので、今週から来週にかけて(私にとっては夏休みでもあるので時間もあることもあり)集中的にその主な部分を公開したいと思います。

まずは、私が初参加する予定だった(実際には欠席でしたが)4月放送の第1~4回の「教育とは経営である」から始めたいと思います。結構濃厚な内容になったはずでした。

1.日本の教育制度及び教育現場の、何が問題だと思いますか?

(以下は大半の公立中学・高校の問題点を想定していますが)構造的な問題と考えます。圧倒的に世間から隔離された「クローズドサークル」に閉じ込められた特殊な環境下で起きている問題なのです。

①世界の常識とかけ離れた、文部官僚が頭でっかちに考えただけの一律の教育方針とカリキュラムが押し付けられ、②狭い経験しかなく、自己の出世と保身が気になって思い切った独自性を打ち出せない教育委員会と学校幹部(校長、教頭)の通り一遍の指揮下で、③自己の鍛錬の場も少なく、世の常識を習得する機会・経験もほとんどないまま、事務的作業と父兄対応、部活顧問などに追われて時間も気持ちの余裕もない教師が、指示されたカリキュラムをこなすことを余儀なくされている状況下です。

④生徒たちは受験のための無味乾燥な教科書情報の暗記訓練に追われる詰まらなさと無意味さを日々味わう一方で、⑤意欲や自分の価値を表出する場や生徒同士で一緒に何かを作り上げていく経験が非常に限定されているため、(ごく一部の「勉強ができる子」たちを除いて)充実感や連帯感を得る要素が極端に減って面白くなく、⑥人間関係がうまく行かない場合の逃げ場が少なくて、いじめに走ったりストレスを奥深く溜め込んだりする子どもが増えているのだと思えます。

(以下、次回に続きます