「氷見の寒ブリ」と「富山―神奈川の交流」と掛けて何と解く

ビジネスモデル

このタイトルだけで両者に共通するテーマを当てられる方がいたら、相当なオタクである。実は浅野総一郎という旧浅野財閥の創設者である。昨日、その功績を称え氏に縁のある地域をつなぐ交流会に小生も誘われ、その催しに参加して知ったばかりである。

氏の生まれが富山県の氷見で、地元の名産物が「氷見の寒ブリ」という高級食材。それをみんなで食しながら浅野総一郎の足跡や関連する地域(富山、神奈川、群馬・渋川など)や企業の交流を促進するというのが趣旨。

主催はNPOで、「九転十起の会」という。浅野総一郎氏は浮き沈みの激しい人生を過ごされたようで、『九転十起の男』という、氏を主人公にした映画が2006年に公開されているところから、この名が付いたそうだ。映画の原作となった人物伝『浅野総一郎の度胸人生』を書いた作家・新田純子氏とは名刺交換させていただいた。

交流会の場所はテレビ神奈川のロビー。公の催しではないのでウェブサイト等には全く情報公開されていなかったが、60~70人くらいは集まっていた。驚くことに林・横浜市長、黒川・神奈川県知事、石井富山県知事など錚々たる方々が来賓挨拶をされた。

そのあとは寒ブリ丸ごと1頭の解体ショー、そして参加者へ何皿も配られた。実際、その氷見の寒ブリは非常に脂が乗っており、刺身、しゃぶしゃぶ、そして初めて食べたぶり大根(富山の郷土料理)も、とても美味しくいただいた。

昔からの知人(渋川市の方)に招待されて参加したのだが、こういうところから地域興しのネタを考えるという動きもありだと思った。やっぱりその地方にしかないユニークなものが価値(小生が唱える「選ばれる理由」)として観光客や投資家を惹きつけるのである。その訴求対象は国内だけではなく、アジア新興国の観光客や投資家をこそ呼ぶべきだというのが小生の持論である。